アイヌの人たちもつかっていた登別温泉
登別温泉(のぼりべつおんせん)は、
全国の温泉ランキングで上位になる北海道屈指の温泉地です。
登別温泉は、北海道胆振支庁管内登別市にあり、2008年には開湯150周年になります。
登別とはアイヌ語の「ヌプルペッ=白く濁った川・色の濃い川」
を意味する言葉といわれます。
温泉ランキング上位の温泉街を流れる川もアイヌ語で
「クスリサンペッ=薬湯そこを通って浜にでる川」の意味を持ちます。
アイヌ語のクスリとは温泉のことで、
アイヌの人たちも大昔から温泉を薬湯として利用していたようです。
温泉ランキング上位の温泉だけに江戸期から温泉があることが知られていて、
北海道の名付け親の松浦武四郎が弘化2年(1845年)に登別温泉を訪れ、
その魅力を綴っています。
この当時はまだ道らしきものもなく、
13年後の安政5年(1858年)に近江商人の岡田半兵衛が道路を開きます。
湯治の祖と後に呼ばれることになる滝本金蔵が温泉で妻の皮膚病が快癒した効能に
驚き温泉宿を建てましたが、それが今の第一滝本館になります。
そして現在の道筋になる新しい道路が整備されました。
その後、明治時代に日露戦争の傷病兵の保養地に登別温泉が指定され、
全国に知られるようになりました。
大正初めから昭和の初めまでは、
登別温泉と登別駅を結んでいた路面電車線があり登別温泉軌道といわれていました。
登別温泉軌道は、初め馬車鉄道として開業し、
まもなく蒸気機関車へ動力がかわり、大正末に電化され路面電車なります。
昭和に入ってバスに切り替えられて廃線になりました。
温泉ランキングで人気の登別温泉は、
明治時代に温泉宿が設けられてからは保養地、観光地となり今に至っています。
登別温泉は「温泉のデパート」
登別温泉は、温泉ランキング上位になるだけに北海道一泉質が豊富な温泉です。
硫黄の匂いに包まれ11種類の温泉が一日に約一万トンも湧き出していることから
「温泉のデパート」と呼ばれています。
ただ登別観光協会HPの登別温泉プロフィールには、9種類の泉質の説明があります。
まず温泉の代表格の硫黄泉は、色は乳白色で、ゆで卵のような独特の匂いがします。
血液の循環を良くするため心臓病・高血圧症、慢性の関節炎や皮膚炎などによいとされます。
温泉ランキング上位の登別温泉の副産物である硫黄は、
国の保護政策になり採掘されました。
登別温泉の食塩泉は、見た目は無色透明です。
海水の成分に似た食塩を含み、塩分が肌に付着し、
汗の蒸発を防ぐことから保温効果が高く、ポカポカと湯冷めしにくい温泉です。
明ばん泉は、結膜炎などに効くとして「目の湯」とも呼ばれます。
美肌効果や慢性の皮膚疾患、粘膜の炎症や水虫、じんましんなどに効果があるとされます。
登別温泉の無色透明で無臭で、なめると塩味がする芒硝泉は、
ナトリウムを含み血液の流れをよくするため、
高血圧症や外傷、動脈硬化などによいとされます。
石膏泉は、無色透明、無味無臭ですが、
石膏が溶けている温泉で「傷の湯」「痛風の湯」として知られています。
緑ばん泉は、鉄や銅などの鉱物を含み、空気に触れると酸化して茶褐色に変わります。
強酸性で良く温まります。温泉でタオルが赤っぽくなることがあります。
登別温泉の透明源泉の鉄泉(含鉄泉)は、
空気に触れると酸化して赤茶色となることによるものです。
リウマチや更年期障がい、貧血症や慢性湿疹などによい温泉とされます。
無色透明か微黄褐色で酸味と臭気が強い酸性泉や無色透明で重曹を含み、
まるで石鹸で洗ったように肌がなめらかになるため
「美人の湯」とも呼ばれる重曹泉(炭酸水素塩泉)がありります。
登別温泉への交通アクセス
登別温泉は、クスリサンベツ川の谷にがあり、
JR北海道・室蘭本線「登別駅」の北北西方向で直線距離なら約6kmになります。
登別駅から登別温泉までバス20分。
JR北海道を利用しての交通アクセスは、
・札幌〜登別間は特急で約1時間20分
・新千歳空港〜登別間は特急で約50分
になります。
また、函館から登別までは、特急で約2時間15分です。
道南バスを使った場合、
・「高速おんせん号 」で札幌駅〜登別温泉が約1時間40分
・「高速登別温泉エアポート号 」で新千歳空港〜登別温泉 (登別東IC乗換) が約1時間になります。
また、室蘭駅や苫小牧バスターミナルから道南バスなら1時間15分くらいです。
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登別温泉の旅館・ホテル
登別温泉は日帰り入浴も楽しめますが、温泉ランキングで支持される温泉に行くなら
旅館やホテルに宿泊して温泉を楽しみたいものです。
登別温泉オススメ旅館・ホテルの「第一滝本館」の始まりは、
登別に湧く霊泉の噂を聞いた滝本金蔵が、皮膚病に苦しむ妻ととも登別にたどり着き
小屋を建て、妻を湯治に専念させ快癒させたことから始まっています。
登別温泉の効能に驚いた金蔵が、
その恩恵をもっと多くの人々にひろめようと休泊所を建てました。
登別・地獄谷のすぐ隣り、
広さ1500坪の大浴場は、広々としたスペースに大小計35のお風呂があります。
癒しの湯、きずの湯、熱の湯、万病の湯、美人の湯、鬼の湯、美肌の湯
という7つの泉質が楽しめるまさに温泉天国です。
「祝いの宿 登別グランドホテル」には、ゆったりと優雅な空間で心身を解放してくれる男性用、女性用の2つのローマ風大浴場があります。
季節の移り変わりを楽しめる日本庭園を見渡せる露天風呂もあります。
「登別万世閣」は、3階の24時間開放の大浴場に
男女それぞれの露天風呂とサウナを完備しています。
屋内浴場からそのままいける露天風呂では、
名湯につかりながら四季の移り変わりを満喫できます。
北海道・登別温泉のその他の宿泊施設には、
登別石水亭や旅亭花ゆら、雅亭やホテルまほろば、玉乃湯や滝乃家、御やど清水屋や花鐘亭はなやなどがあります。
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